難しい生き方の哲学を、イラストにする達人。
(アートディレクター・寄藤文平さん)
親愛なる君に

デザインするというのは、ただ絵を描くことではありません。
自分の生き方を、表現することです。
絵が凄いのではなくて、
生き方が凄いのです。

今、生き方が凄いと感じるのが、寄藤文平さんです。
最初に『ラクガキ・マスター』(美術出版社)を読んで、
面白いなと感じて、他の本を読んでみました。
『数字のモノサシ』『死にカタログ』(いずれも大和書房)を読んで、
これは、ただのアートディレクターではないと驚かされました。
ほとんど、哲学者です。

あまりに面白かったので、参考文献を読んでみました。
ところが、参考文献より、はるかに寄藤さんのイラストのほうが、
わかりやすく、奥が深いのです。
難しい生き方の哲学を、イラストにできる達人です。

                        彰宏より。
P.S.
作家も、文章がうまいのではなくて、
生き方が凄いのが、作家ですね。