稲川さんの話を聞きに行く時は、行く前から、何かに呼び寄せられる。
(稲川淳二ミステリーナイトツアー2010)
親愛なる君に

稲川淳二さんの「ミステリーナイトツアー2010」に行ってきました。

会場の日本青年館に行く前に、
まずは、青山熊野神社にお参りをして、身を清めました。
さらに、その昔、源氏の侍がはせ参じたという勢揃坂を歩きながら、
坂沿いにある龍厳寺、慈光寺にも、お参りをして、
万全の態勢を整えました。
霞ヶ丘団地の中を抜けていくと、急に暗くなって、
タイムスリップしたかのような市場がありました。
「外苑マーケツ」と書かれた看板。
バランスからして、「ト」が、消えたのではありません。
原音に近い発音表記で「マーケツ」なのでした。
そこから、終戦直後に、外国人向けに作られたお店だと
想像できました。
中が少し見えて、誘いこまれそうになりました。

稲川さんの怪談を聞くと、日常の風景が、違ったものに見えてきます。
この日は、聞く前からすでに、違う世界に引き込まれていました。

                        彰宏より。
P.S.
稲川さんは、あたかも笑い話をするように、恐い話をしてくれました。
明るく話す時ほど、恐いです。