小学生の作文は、大人の文章より、深い。
(さかい・たかいし小学生作文コンクール)
親愛なる君に

堺市・高石市の小学生作文コンクールの審査委員をしました。
低学年のお題は
「してあげて良かった事、してもらってうれしかった事」。
高学年のお題は「ふるさとに伝わる昔話」。
なかなか難しいお題なのに、お世辞抜きで、力作に感動しました。

僕が感動したのは、
低学年の部では、中尾亜優さん(小学2年)の
「してくれてうれしかったこと」です。

他のみんなが、「してもらってうれしかったこと」を書いてくれたのに対して、
「してあげればよかった」と、できなかったことに後悔している
優しさがあふれているのがいい。

高学年の部では、越智百代さん(小学5年)の「きつねのよめ入り」です。
「きつねにだまされたけど、うらまなかったので、繁盛した」といういい話を、
同じ商売をしているお父さんのアレンジ版から伝え聞くところが、素晴らしい。
「商いは道徳である」という堺のDNAが、うれしかった。

『狼と香辛料』を思い出した。

                        彰宏より。
P.S.
大人の「作家塾」も、負けてはいられない。