セリフの途中で撃たれるリュック・ベッソン映画も、
フランス式省略の美学。(『パリより愛をこめて』)
親愛なる君に

【TSUTAYA中谷店・店長お薦め(12)】2本。
面白い映画に出合ったら、同じ監督の作品を全滅しよう。
「フランス映画は、どういうこと?を味わう」と話したけど、
だからと言って、テンポが遅いわけではありません。
フランス映画は、省略の美学です。
だから、テンポのいいハリウッド映画より、
もっとテンポが速いのです。

『パリ、ジュテーム』でパリの香りに包まれた後、
『パリより愛をこめて』を見て、目を覚まされました。
ラブシーンも即始まるし、と思っているうちに、
エンディングのような銃撃戦です。

やっぱり、リュック・ベッソン・プロデュースでした。
リュック・ベッソンの魅力は、3つ。

【1】セクシー&アグレッシブな女性も、容赦なく撃たれる。
【2】セリフの途中で、撃たれる。
【3】普通、笑いのないところで、笑いがある。

リュック・ベッソンも、省略の美学なのですね。

                        彰宏より。
P.S.
『パリより愛をこめて』と同じ製作・監督コンビの
『96時間』を見直したくなりました。