すべての人は、エベレストを目指す登山家だ。
(『神々の山嶺』)
親愛なる君に

本の中に、本の話が出てくると、その本も、読みたくなります。
本が、本を紹介してくれるのです。
これが、ヒットの確率が高いです。
面白い本の紹介する本は、やっぱり、面白いのです。

堀江貴文さんの『君がオヤジになる前に』の中に出ていた
『神々の山嶺(いただき)』(集英社文庫全5巻)に、
どっぷりはまってしまいました。
原作・夢枕獏さん。画・谷口ジローさん。
読んでみてあらためて、エベレストを目指す人は、
クレージーでないと、できないというのが、わかりました。
僕が、一番感情移入したのは、
第2巻、登頂を2番に指示された羽生が納得がいかず、
目前にして、山を降りる場面です。
僕も、同じ立場だったら、降ります。
そんな風にしてきたことがあります。
今でも、後悔していません。
読むと、自分が登山家でなくて良かったと、ほっとするでしょう。

                        彰宏より。
P.S.
僕は、別の形で、エベレストを上っていってるんだなということも
気づかされました。