温和そうに見えて、頭の中は過激派だ。
(桂三枝師匠)
親愛なる君に

最近、移動の新幹線の中で、ずっと見ているDVDがあります。
桂三枝師匠の『創作落語 自撰・特撰・三四撰』全5枚です。
1枚の中に、最高8話も入っていて、
しかもそれぞれがたっぷりの作品なので、
こんな贅沢なDVDはありません。
これで、新幹線の中で、どんなに閉じ込められても安心です。

改めて見直してみて、三枝師匠の新作の量の多さに、
圧倒されます。
DVDに収められているのは、作品の一部でしかありません。
そして、驚かされるのは、過激なことです。
温和そうに見えて、発想は過激派です。
麻雀のように、4方向に向きを変えて落語をしたかと思えば、
実際に、すき焼きの本物をじゅうじゅう焼きながらするネタもあります。

三枝師匠のネタ帳用の書棚を、BSで見ました。
それは、まるで司馬遼太郎や江戸川乱歩のような几帳面な書棚で
ドキドキしました。

                        彰宏より。
P.S.
三枝師匠の半生記をマンガにした
『桂三枝の上方落語へいらっしゃ〜い!』(ヨシモトブックス)も深かった。
出てくる芸人さんが、みんなカッコよかった。