ツーアウトから次のバッターがバットを振ることが、仲間の絆だ。
(三田紀房さんの『甲子園へ行こう!』)
親愛なる君に

三田紀房さんの『甲子園へ行こう!』が、ドキドキしました。
18巻まで読んで、一番ドキドキしたシーンがあります。

主人公の高校の野球チームが、神奈川県大会の準決勝で、
強豪と当たって、7点差をつけられる。
最終回2アウトの時に、次のバッターが、バットを振り始める。
今、打席に入っているバッターではありません。
「俺まで、回せ」
という意気込みなのです。
すると、その次のバッターも、その次のバッターも、
全員が「俺まで、回せ」と、バットを振るシーンで、涙が出ました。
バットを振るということは、今打席に入っている仲間が、きっと
塁に出てくれると信じているということです。
「もう、ダメだ」と感じないということです。

三田さんのスポ根に涙ぐんでいる僕は、
同世代でうれしかった。

                        彰宏より。
P.S.
しかも、ハリウッド映画のような大逆転がなく、
現実の厳しさを教えてくれるところも、
スポ根のいいところです。