土下座って、こんなにカッコよかったんだ。
(『どげせん』』(板垣恵介&RIN 作・画))
親愛なる君に

マンガの世界は、次から次へと、
凄いヒーローを生み出してくれる。
また、やられたのは
『どげせん』』(板垣恵介&RIN 作・画/日本文芸社)だ。

史上初「土下座」マンガだ。
主人公・瀬戸は、あらゆる困難を土下座で乗り切る。
車が、どんなにクラクションを鳴らす中、
信号が何回変わっても、土下座を続ける。
頑固おやじの店で、
全裸になって、土下座をする。
階段の上から蹴り飛ばされても、
土下座のまま落ちていく。
その土下座のすさまじさは、
空手の有段者ですら手出しができない気迫に満ちている。
土下座しているけど、実は、強いというのでないところが、凄い。

                        彰宏より。
P.S.
物語の細かい描写も文学的で、いい。
読んでると、土下座したくなるよ。