頭をとって、体だけで動く。
(『たけしアート☆ビート』陶芸家・辻村史朗さん)
親愛なる君に

BSプレミアム『たけしアート☆ビート』が、面白い。
毎回、たけしさんがいろんなジャンルのアーティストに会いに行く。
タップのセビアン・グローバーさんに会いにNYに行った回も、
火薬アートの蔡國強さんの回も、面白かった。

奈良の陶芸家・辻村史朗さんも、深かった。
23歳から家も全部一人で作って、山の中で焼いている。
スピードの速さに驚いた。
ぐいのみを、1日1000個作る。
<頭をとって、体だけが動いてるようにするんです。>

作られた作品を、何十年も、林の中に雨ざらしにして味を出す。
「40年間で何個くらいですか」と聞くと、
「1.5トン」と、個数で答えないのが凄かった。
<ものづくりは、お客さんに振り回されてはいけない。
自分が一番と思っていないとできない。>

ろくろを教えてもらうところで、
「子供の頃、近所のガキ大将に仕込まれてる感じがしたなあ。」
というたけしさんが、楽しそうだった。

                        彰宏より。
P.S.
僕も、書く時、頭をとって体だけで書いている状態でありたい。
何冊書いたんですかと聞かれて、「トン」で答えたいなと思った。