デジタルでテレビのテロップがくっきりして、ほっとする職業病。
親愛なる君に

テレビがデジタルになって、
変わったなと思うことがあります。
それは、テロップのピントが、きれいになったことです。
格段にくっきり見えるのです。
たぶん、あんまり気づいている人はいないと思います。

僕は、映画館でも、文字がくっきりしていないと、
思わず、映写室を振り返りたくなります。
ピントは、常にずれます。
機械任せではなく、自分の肉眼で調節しないといけないのです。
映画は、文字でピントを合わせます。
新入社員の頃、16ミリの映写機を回すのが、
僕の仕事でした。
スポンサー試写の時、ピントが合ってないと、大目玉です。
これまでのスタッフの苦労が水の泡になります。
だから、文字のピントが合ってないと、
ドキドキしてしまうのです。

                        彰宏より。
P.S.
だから、テレビのテロップのエッジがくっきりしていると、
誰よりも、ほっとするのです。