天才編集者は、無名の若者を売れっ子に育てる天才。
(赤星一朗さん)
親愛なる君に

社会での僕の最初の師匠は、小学館の天才編集者・赤星一朗さんです。
当時、僕は、早稲田に入りたての21歳でした。
ゲイバーにも、連れていってもらいました。
27歳から、赤星さんの編集していた『ダイム』でライターをしていました。
第2、第4金曜日に、小学館の6階ロビーで、締切原稿を書いていました。

赤星さんの定年祝いパーティーで、
6階ロビーのテーブルで相席で締切を書いていた
「チーム赤星」のメンバーが集まりました。
あの頃、無名だった20代のライターたちは、
今やみんな売れっ子作家になっていました。

無名の若者たちの才能を見いだして、
売れっ子に育てた赤星さんは、やっぱり天才でした。
赤星さんがいなければ、中谷彰宏は存在しないですね。

                        彰宏より。
P.S.
金曜日の夜に一緒にご飯を食べたあと、原稿を書いていたので、
この日も、6階ロビーに戻って締切を書くような気分でした。