【独立するということは、潜り込むということなのです。】(76ページ) この1行で、目からウロコが、バリバリとはがれたのがわかった。 独立は、世の中のできあがってしまったルールへの、 ゲリラ戦だ。 線香花火でも、ひとまずでっち上げてしまうことで、弾みがつく。 何かをやろうとするときに最も大事なのが、この勢いだと思うのだ。 コネや正規のルートがなくても、堂々と撮影所に潜り込んでいた スピルバーグのエピソードは、彼の作品と同じくらい感動的で痛快だ。