マイ書評
しぐれ さん(No.0717)の
『君の手紙に恋をした』(PHP研究所)書評
(2001年5月24日)
【もし、手紙にきついことが書かれていたとしても、早まってはいけない。
反語じゃないかな、と考えてみよう。】(103ページ)
というところを読んで、はっとしました。
今まで、手紙の書き方に関する本を読んだことはありますが、
手紙の読み方について書かれている本に
出合ったことはありませんでした。
外国語で書かれている手紙だったら、辞書を手に訳すでしょう。
しかし、日本語で書かれている手紙の場合、
訳すという発想自体、浮かんできません。
表面を読むのではなく、
中に隠されているものを感じ取らなくてはならないのですね。
手紙って奥が深いのですね。
かつて、恋人からの手紙を上手に解釈できなかった私は、 
大切にしていた愛を自ら壊してしまったのだと、気がつきました。