マイ書評
山口仁紀子さん(No.0558)の
『ひと駅の間に一流になる』(PHP文庫)書評
(2000年8月7日)

中谷さんの本の魅力はまずそのタイトルにある。
「ひと駅」というコトバには、とっつきやすさと実用性がある。
(私が初めて「中谷本」を買ったのも実は駅のコンビニ。
短く軽快なセンテンスは実際、車内でも読みやすい)
この本で、特に興味深かったのは、
第9駅「一流ホテルに泊まっていると、信用される。」である。
そこには、「ホテルに住む」メリットが、これでもかと箇条書きされている。

1. 敷金も礼金も要らない。
2. 掃除もしてくれる。
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16. どこに住んでいるのか聞かれるとうれしくなる。

六本木徒歩1分のホテルが1か月約33万円という情報もあって、
これはたしかにお得感がある。
こうした面白データを「何くわぬ顔」で語り、
ひとつのお話にまとめるのが、中谷マジックである。