マイ書評
大内香苗さんの
『恋愛旅行』(読売新聞社)書評
(2000年11月15日)
冒頭から二つめの短篇小説【夜の家庭教師】は実に小気味よい。
【夜の家庭教師】というタイトルからしてエッチなにおいがして、
期待してしまうのだが、
読後は、「やられたー!」っと、笑うしかないという感じである。

若い男性と美人な3世代の女たち。
男性は嬉しくて仕方のない毎日を2週間も続ける。
そして知った真実とは……。
期待を裏切るのだが、その裏切りがこの話の醍醐味である。