自分の手がけた作品や仕事には愛着がある。 大事に保存しておきたい。 ところが、ラジオの現場での仕事ぶりの描写に、目から鱗が落ちた。 【自分の書いた原稿を足で踏んで捨てていく人たち。 これがプロです】(67ページ) 次から次へと読み上げられる原稿は、 間髪を入れずに捨てていかなければならない。 自らを蹴飛ばしながら前進する気迫を、行間に感じた。 手取り足取り教わった事柄より、 背中を見て学んだことのほうが、強烈に残る。