マイ書評
銀河さん(No.0709)の
『偶然の一致には意味がある』(PHP研究所)書評
(2002年1月30日)

【人生はキラキラした瞬間のストップモーションなんだ】(92ページ)

中谷さんの映画の話は、作品と人生への愛着が感じられて、魅力的だ。
元気が出る映画の話で印象的なのが、手塚治虫さんの「千夜一夜物語」。
負けず嫌いで強引、どんなピンチでも弱音を吐かないバイタリティーの塊、
みたいな主人公と、中谷さんのイメージとが、なぜか重なって見えてくる。
人生は、編集もなく、ただ果てしなく撮りっぱなしの映画のようなものだ。
偶然に見せかけているけど、本当は全部、必然という名前の今である。
だからきっと、この本を手にしたのも偶然ではないはず。
会いたかったよ。