マイ書評
しぐれさんの
『涙をこらえている君に』(実業之日本社)書評
(2001年3月26日)
冒頭の文章を読んだとき 涙があふれてきました。

【なんで、人は人を傷つけてしまうんだろう。
傷つけようとして傷つけてる人はいない。
だれだって、傷つきたくないし、傷つけたくない。
だれが相手をいちばん傷つけるかというと、
いちばん憎んでいる人じゃないんだ。
いちばん愛している相手を、いちばん傷つけるわけだ。
いちばん愛している人に、いちばん傷つけられるわけだ。】

家族や恋人の何気ない一言が、 
心に重くのしかかってしまう場合ってありますよね。
それは きっと自分が愛してほしくてたまらない相手だからですね。

帯の【いつもそばにいるよ】という手書きの言葉が、
心に安らぎを与えてくれます。

心洗われる一冊。