奸婦というタイプとは、ほど遠い。 切なくなるほど、純情な、そのくせ屈折した女心に降参してしまった。 それと同じことを、この本を読んで思った。 どこが悪女だ。 でも、そばにいられたら、実にやっかいだ。 嫌いになりきれぬほど魅力的だからこそ、悪女なのです。