マイ書評
長崎からANAさん(0809)の
『煩悩のススメ』(TBSブリタニカ)書評
(2002年2月18日)
同じシリーズの『顰蹙のススメ』と併せて、一気に読んでしまいましょう。

「全ての煩悩を取り払い、無の境地に浸りなさい」
というのは、よく言われる言葉。
これは真のようでいて、実は「疑」。
この「疑」というところが大切です。
「偽」とまでは言いません。

煩悩とは、自分の夢をかなえるためのエネルギー源。
煩悩とは、純粋で正直な子供のように前向きな姿勢の証。
煩悩とは、ひとりひとりが個性を発揮する根元。

自分の煩悩を理解し肯定すれば、他人の煩悩に対しても理解できます。
そして、自分自身と周囲の人たちに優しく接することができます。
周囲の人たちに優しく接する結果、自分も周囲から愛されます。

煩悩とは他者依存のイイトコドリじゃなくて、
自助努力の向上心そのものなのです。