フラミンゴ色のカバーを開いて、 パールホワイトの扉をめくると、 四角い小箱が行儀よく並んでいる。 ちょうど指輪ケースほどの大きさだ。 ひとつひとつ、小箱を手に取って、 ゆっくりと中身をたのしんだ。 どの箱にも、わくわくドキドキの 秘密がぎっしり詰めこまれていた。 夏ミカンの香りのする小箱が、 いちばん印象に残った。