マイ書評
しぐれ さん(No.0717)の
『南青山の天使』(全日出版)書評
(2002年3月17日)
12月に入って間もないある日のことだった。
リビングでうつ伏せになって、この写真集を開いた。
そのとき、不思議なことが起こった。
天使が本から飛び出してきたのだ。
ページをめくるたびに、さまざまな天使が目の前に現れた。

水の天使、樹の天使、海の天使、季節の天使、
裏通りの天使、迷子の天使、いきどまりの天使、
待ち合わせの天使、早起きの天使、……。

天使たちは、いたずらっぽく私にウインクし、
ゴールドクエストの方へ羽ばたいていった。
あれよあれよという間に天使の飾りいっぱいの
クリスマスツリーができあがった。