マイ書評
あきなさんの
『南青山の天使』(全日出版)書評
(2004年1月17日)
こんなに鮮やかに、見えていたんだっけ。

天使も思わず姿を現してしまったショットを、

逃がしてない、のでは、ありませんでした。

空気の温度や成分の違いを、肌で感じとる感覚。

立ち止まり、心のレンズの遠近を移ろわせる自由。

見えなかった天使への、焦点の合わせ方。

毎日が探検だった頃の好奇心に満ちたアングル。

それらを、呼び覚まされました。

都会の景色をグレーに感じてしまうような投影など、なくなります。

よこみち、うらみち、そんな心のハッピーも、ふくらみました。

瞬きが、シャッター音に聞こえてくるかもしれません。