マイ書評
しぐれ さん(No.0717)の
『僕が君に魅かれる理由』(三笠書房)書評
(2002年6月7日)

そのころ、わたしは童話創りに行き詰まっていた。
この本を閉じると、すぐ花屋さんへ走った。
ゲットしたのは、花の種。
種をまくと、毎朝、水をあげた。
「コ・ン・ニ・チ・ハ、し・ぐ・れ・さ・ん」
ある日、やわらかな新芽が顔を出した。
あたらしい命とともに、わたしの中でも何かが輝きはじめた。
少しずつ、少しずつ……。
つぼみが開いた日、パソコンに向かいたくなった。
パソコンの前にすわると、すらすらと指が動いた。
そうだ。わたしの心にも咲いたのだ。童話の花が。