マイ書評
あきなさんの
『涙をこらえている君に』(三笠書房・王様文庫)書評
(2004年1月16日)

なぜ、また、こういうことになってしまうのか。

日々、そんな小さな谷に、つまずきそうになったとき、

あたたかい、ぬくもりを感じさせてくれる1冊です。

朝、目覚めて、顔を洗おうと、鏡をみると、

なんだろう、目の横に、白いあとがありました。

それは、涙の乾いたあとでした。

読みながら、安心して眠ってしまったはずなのに。

それはきっと、満たされてあふれた無意識のもの。

涙も、微笑みの色も、増えたような、気がします。