マイ書評
あきな さんの
『ロマンティック街道で待ち合わせ』(実業之日本社)書評
(2004年2月12日)

魔法が解けなくなるかもしれない。
贅沢なタイトルから、そう予感しました。
カバーに魅入っていたら、
深く濃い緑の森に吸い込まれてゆきました。

読み終えて本を閉じたとき、カバーの裏の緑の森から、
ヒョッコリ別世界に出たように感じました。
色鮮やかなのにセピアの世界ようでもあり、不思議でした。

そして、また表の森から、入り直しました。
3回読んだら、本は、閉じたくなくなりました。

知らない世界へエスコートしていただいたお礼に、
私も、ご招待できる世界を創りたくなりました。