マイ書評
銀河さん(No.0709)の
『男は女で修行する。』(大和書房)書評
(2002年12月26日)

【どん底で目をつぶってはいけません。
どん底の景色を覚えておくのです。】(127ページ)
 
今がどん底だと感じたなら、ますます目を開いて、
そのどん底という絶景をよく見ておこうと思った。
そうそう、しょっちゅう見れるものではないから。
ずっとどん底続きだと思えて仕様がなくなったら、
今度は大きな夢でも見るとしよう。
どん底という絶景も、見果てぬ夢も、今しかない。
どうせ見るのなら、面白がって見ておいたが勝ち。

【生命力が強いものには毒があります。】(118ページ)

あらゆる薬には、致死量があるし、毒にもなる。
逆に、猛毒が特効薬となることもあるのだ。
天国も地獄も、何だか紙一重に思えてきた。