マイ書評
あきな さんの
『幸せになる響き』(スパイク)書評
(2004年10月16日)

久しぶりにこの本を手にとったのは、
耳が疲れきっていたから。
目は閉じても、耳は聞こえている。
それが、苦しかったから。
好きな音を聴きたかったから。

おおく感じていることを出しきれないとき、
私はいちばん、苦しい。

もっと無口だった昔はどうしていたか。
ひたすらピアノひいてました。
言葉にできない感情を、ひきながら作曲してゆく。
入 → 静 → 動 → 激 → 壊 → 無 → 生 → 鮮 → 明 → 快。
こうした流れで表現するうち、胸の縛りから解放される。
今は、時によりこれが、文字や創作、料理に変わる。

そして、また本をひらいて、また癒されました。
ほんとうに入れて、聞こえてくるから不思議。
豊かな気持ちがもどりました。
ありがとう。