マイ書評
銀河さん(No.0709)の
『図解 右脳を使えば、すごいスピードで本が読める。』(イースト・プレス)書評
(2005年7月8日)

中学生のころ、3年間、図書委員をやっていた。
当時もっとも仲のよかった、お寺の娘も本好きだった。
あたかもゲームを楽しむかのように、
図書館にあった本を片っ端から読み倒して、「制覇」していった。

大人になった今、仕事のために絶えずインプットが要求される。
読みきれないほどの資料や書籍を前にするたびに、ため息が出る。
映画『マトリックス』のトリニティのように、
一気に内容をダウンロードできたならと、
自分の読む速度の遅さにイラつく。

履歴書に「趣味=読書」と書いたことは一度もなかった。
それは、ごく自然に生活の一部だったから。
でも、勉強のための本読みばかりが多くなっていた今日このごろ。
この本も中坊時代の読書のように、一気によどみなく読めた。
「楽しんで読む」のが大事よね、と今さら言うのも何ですが……。