マイ書評
秋田智子さんの
『みっともない恋をしよう』(三笠書房・知的生きかた文庫)書評
(2006年4月25日)

初めて手にした、中谷さんの作品。
【知っている話なんだけど、何回も何回も読んでほしくなる。 
そういう1冊に出会えることのほうが大事なんだ。
それが何かを感じるってことだ。】(47ページ)

わたしの中で『みっともない恋をしよう』こそが、まさにその1冊。
「素敵なメッセージ」が凝縮している作品です。
恋愛論を語りながら、じつは人生論を語っている。
ここに、中谷さんの魅力があります。

すべての人が、自分の人生において「主人公」なのだ。
「生きているからこそ得られる歓び」を探し、
自分の人生を選択し続ける。
頑張っていることは正当に評価されたいと思うし、
人から好意を持たれたいと思う。
しかし……好きな人に「だけ」は少しみにくい心さえ見せたがる。