お金にまつわる記憶は、あまりにも切ないものが多い。
お金がなくて切ないから、貧乏は不幸だと思っていた。
〈お金の話は、ほとんどが気持ちの話です。〉(145ページ)
「気持ちの持ちよう」と口で言うのと、体で実感するのとは
天と地ほどにも気づきが違うのだ。
お金は強力な味方にもなるし、憎い仇敵(きゅうてき)にもなりうる。
毎日のお金との付き合い方で、お金が自分に見せる姿も
変わってくるのが、少しずつわかってきた。
単純なことだが、お札を伸ばしてきちんとそろえるのは、
それだけでも、なぜかとても気持ちがいい。
|