『王子を押し倒す、シンデレラになろう。』(学研パブリッシング)
(「南日本新聞」2011年12月18日)

「根性で、勝とう」「師匠をもとう」
「千年単位の長期戦に持ち込もう」。

著者が説く理想の恋愛とは、
書名通り格闘技に近いのかもしれない。

敵は王子(相手)ではなく
「彼氏のいない現状」だと読める。

勝利へのルール55箇条には、相手選びの助言もあるのだが
「2つ以上の魅力を求めるな」「ケータイを何度も見るな」といった、
我欲を戒めるお言葉が多い。

それができないからつらいんですよ。

読んだ後、より悩みが深まった気がする
不思議な自己啓発書。

(学研パブリッシング・1260円)