【「礼儀正しい遊び人」になろう】
遊びには、マナーが必要です。
ちゃんとした遊び人になろうと思ったら、修行しなければなりません。
「遊び人」と言うと、なんだか礼儀知らずのような印象があります。
いいかげんでは、遊び人にはなれません。
それはただの落ちこぼれです。
楽しむためにはマナーが必要です。
ルールも厳しい。
他の人に迷惑がかかるから、守れない人は大人の遊びから排除されます。
礼儀正しさと遊び人は共存します。
大人の遊び人になるためには、
勉強して礼儀やマナーやルールを覚えていかないといけません。
仕事だったら、礼儀もマナーもルールもなくても許されます。
組織がカバーしてくれるからです。
でも、遊びは、途中のプロセスまで全部大事です。
いいかげんな気持ちで遊ぶことはできません。
マナーを覚えないと楽しめません。
人は遊ぶことでたくさんのことを学んでいきます。
恥をかくこともいっぱいあります。
遊びのマナーを学ばなかった人は、ある時点に来たら成長できなくなります。
遊びのマナーは、ただ遊んで人生を楽しむためのマナーではありません。
人と人とが生きていくために必要な人間同士のマナーでもあります。
遊びの現場では、あらゆる人が平等です。
対等だからこそマナーを守らなければ楽しめないのです。
(「まえがき」から)
※この本は、1998年12月にPHP研究所から出版された
『大人の遊び人になろう』を改題、文庫化したものです。 |