【足りなかったのは、一流の選手ではなく、
一流のコーチだった。】
一流のコーチは、選手に「生きる力」を与える。
日本に、一流の選手がいないのではない。
日本に、一流のコーチがいなかっただけだ。
小出義雄監督は、そんな日本に現れた「一流のコーチ」なのだ。
高橋尚子選手の最大の才能は、肺活量でも持久力でもスパート力でもない。
小出監督を見つけたという洞察力と、つかまえた握力だ。
日本には、世界最強のサラリーマンがいる。
だが、苦戦している。
それは、一流のリーダーがいなかったからだ。
小出監督という一流のコーチが出てきた、ということは、大きな時代の変化だ。
あなたは、一流のコーチを見つけることができますか。
そして、その見つけたコーチをつかまえることができますか。
(「まえがき」から) |