問題を解決するときに、いちばん大切なことは、 
                    その問題について話し合える空気をつくることです。 
                    学校や企業で不祥事があったときに、最初の記者会見で、 
                    「とくに問題はありませんでした」 
                    と発表するところが、いちばん危ないのです。 
                    問題があってもかまいません。 
                    問題がないことを喜ぶのではなくて、 
                    問題がないとしたら、それは見つかっていないと考えて、 
                    より危機意識を持たなければなりません。 
                    問題に対してビクビクしないように、 
                    なにか問題が起こったときには、 
                    すぐにみんなで話し合える空気をつくっておくことが、 
                    問題解決のスタートラインです。 
                    (「まえがき」から)  |