【会話ができれば、スピーチはできる。】
スピーチの基本は、会話です。
「人前でスピーチをするのは苦手」と言う人がいます。
会話とスピーチは違うような気がしますが、実は同じことです。
スピーチは、1人でやることではありません。
スピーチは、実は2人でしゃべっているのです。
会話は、いわば2人でする言葉のキャッチボールです。
同じようにスピーチも、自分と相手との言葉のキャッチボールであり、
コミュニケーションです。
スピーチが上手な人は、相手の言ってることを聞く間のとり方がうまい。
スピーチがヘタな人は、1人で演説をしています。
スピーチがうまい人は、聞いてる人の無言の反応を心の中で察知しながら、
それに合わせて話しているのです。
相手の返事には、きちんとセリフになって聞こえる返事と、
サイレントの返事があります。
サイレントの返事は、頭の中で繰り返して意味を考えたり、
まだ疑問点が残っている時に聞こえてくる無言の返事です。
サイレントの返事を聞きのがしてはいけません。
相手の返事を受けながらリズムにのって話すのが、会話の上手な人です。
スピーチのうまい人は、聞いてる人たちの頭の中に浮かんでいる
無言の返事を受けながら、ゆっくりと次の言葉を話しているのです。
(「まえがき」から)
まえがき 会話ができれば、スピーチはできる。
第1章 自分がドキドキしないと、相手もドキドキしない。
第2章 言葉で人を、元気にしよう。
第3章 ためになる話より、聞きたくなる話し方。
あとがき 相手の言葉を、ほめてあげよう。
(「目次」から) |