【よく寝ている人が、成功する。】
眠ることがヘタな人は、眠ることに罪悪感を持っています。
睡眠術というと、ほとんどの人が「どうしたら、睡眠時間を短くできるか?」
ということばかり考えています。
『短時間睡眠法』という本はたくさん出ています。
ところが、『長時間睡眠法』という本はあまり出ていません。
「たくさん寝る人は、ぐうたらでダメな人間で、
睡眠時間の短い人間が成功する」という思い込みがあるのです。
まずその思い込みを捨てることです。
特に、受験勉強中は、「寝ないで勉強する」という間違った方向に
進んでしまうことが多いのです。
睡眠時間を削る受験勉強は、勉強のスタイルとしては最もローテクです。
勉強した時間が、そのまま勉強の量とレベルに
つながるものだと勘違いしているのです。
そして、睡眠時間を減らせば、それだけ勉強しているような
“錯覚”に陥ってしまうのです。
この発想は、「労働時間が長いと、それだけ仕事している」という
思い違いと同じです。
残業をしている人は、仕事ができるのではなく、
実は仕事が遅いだけの人です。
「4時間の睡眠時間なら合格するが、5時間の睡眠だと落ちる」という
“4当5落”という言葉を信じて、受験勉強に励んだ人もいるでしょう。
そうなると、睡眠時間が短いことが成功の秘訣なのだと
思い込んでしまいます。
だから、どうしたら短時間で寝られるかということばかり
考えるようになるのです。
【「どうしたら睡眠時間を短くできるか」という思い込みを捨てよう。】
(「まえがき」から)
※
まえがき よく寝ている人が、成功する。
●第1章 「寝ることは時間のムダ」という、思い込みを捨てる。
●第2章 「夜強い人」は、朝も強い。
●第3章 寝ることで、集中力を鍛える。
●第4章 寝るのも、起きるのも、「意志力」だ。
あとがき 本を読むように、夢を見る。
(「目次」から) |