【チャンスは、共通点にある。】
人に話をする時に、「違い」を聞く人が多い。
勉強は、違いを見つけることではありません。
「共通点を見つけること」です。
成功しない人の言いわけは、「やっぱりあの人は違うからね」です。
人それぞれみんな違うことは、最初からわかっていることです。
サッカー選手と野球選手の対談をインタビュアーがまとめる時に、
「サッカーと野球の違いはなんでしょうね」と聞くのは、
アプローチとしては間違っています。
サッカーと野球とは、そもそも違うスポーツです。
最初からわかっている違いを、短い取材時間の中で聞くのは、
時間の使い方がヘタです。
サッカーと野球というまったく違うスポーツでも、何か意外な共通点があって、
そこにヒントが隠されているのです。
その共通点を見つけていく中に微妙なズレが見つかる、という
ものの見方をしましょう。
いろいろなジャンルで成功している人がいます。
その人たちの共通点の中に、自分との共通点を見つけることができます。
成功しない人は、言いわけを一生懸命、探します。
その言いわけは「違い」です。
勉強は、共通点を見出すことです。
違いを探そうとすると、勉強しなくなってしまいます。
違いを見つけるのは簡単です。
一見でわかります。
違いだけを見つけて何か見抜いたような気がするのは、
ただの自己満足です。
誰が見ても明らかに違うものの中に、
「これとこれとは共通するものがある」と見つけられることが大切です。
勉強脳がある人は、「これとこれはよく似ている」というものから
小さな違いを見出すことができます。
まず共通する何かがないと、違いの意味が出てきません。
私のところに取材に来る人で
「中谷さんはいろいろな本を出していますね」と言う人は、
共通するものを見出せていないのです。
見た目のジャンルの多さから
「いろいろなジャンルの本を出していますね」と言うのです。
共通するものは本質であり、軸です。
共通する本質を見抜くことが勉強なのです。
【違いよりも、共通点を探そう。】
(「まえがき」から)
まえがき チャンスは、共通点にある。
●第1章 違和感を感じることが、チャンスになる。
●第2章 「10」を聞いて、「1」を知ろう。
●第3章 勉強する人には、「明日」がある。
あとがき 好きな人がすすめる本は、間違いない。
(「目次」から) |