【この本は、3人のために書きました。】
(1)「空気を読め」と、いつも叱られている人。
(2)部下の空気が読めず、苦労している上司。
(3)仕事はできるのに、空気が読めずにうまくいかない人。
【「お開きの話」が出ているのに、新しいタバコに、火をつけない。】
パーティーで帰る「お開きのタイミング」は、難しいものです。
主催者の側からも、お客様の側からも言い出しにくいのです。
なんとなくみんなの中で、「そろそろお開きの時間かな」と
わかる空気が生まれる瞬間があります。
誰かが時計を見たり、まわりのお客様が少なくなってくる。
そういう時に空気を読めない人は、新しいタバコに火をつけたりします。
誰かが新しいタバコに火をつけると、
まわりの人たちは気をつかって「じゃ、そろそろ」と言えなくなります。
タバコを1本吸うには時間がかかります。
お開きのタイミングをいったん逃すと、
タバコを1本吸い終わる3分後に次のチャンスがくるかというと、
そうとはかぎりません。
「そろそろお開きの時間かな」と思ったら、
新しいタバコに火をつけてはいけません。
空気を読める人は、わざとテーブルの上にタバコを出しておいて、
そのタバコを片づけます。
または、タバコの空き箱を置いておいて、
それを捨てるしぐさで、帰るキッカケをうまくつくることができるのです。
【相手が急いでいる時に、タバコを出さない。】
(「まえがき」から) |