| 【この本は、3人のために書きました】 (1)チームの中で、やりがいが感じられない人。(2)チームの中で、浮いてしまっている人。
 (3)「君がいないと困る」と言われるようになりたい人。
 【「ないもの」ではなく、「あるもの」を考えよう。】
 「うちの職場にはあれがない・これがない」「お金がない」「時間がない」という発想は、チームを弱くします。
 「ないもの」を語るのはやめましょう。 「ないもの」について議論をすると、あらゆる企画が立ち消えになります。
 盛り上がらないチームの会議は、「ないもの」の話ばかりしています。
 「ないもの」はいくら話してもないのです。 ここからは、新しいものは簡単には生まれてきません。 それよりも、うちに何があるか、「あるもの」で何かをしていくことです。 ものだけではありません。 正社員が10人、アルバイトが100人で計110人のスタッフがいたら、すでにそこには「110人の人」がいるのです。
 その人たちは、すべて得意技を持っています。 人知れず、役に立ちそうもない得意技もあります。 その役に立たない得意技を、まず把握することです。 あるものを生かしていくのです。 今あるもので、気がついていないものを掘り起こしていきましょう。 まずは自分が持っているもので、どうでもいい技・趣味は何かを考えるのです。 特技を持った人がいるということは、職場にそういう財産があるということです。 ふだんは役に立たなくても、ココ一番という時に、“どうでもいい特技”を持った人が役に立ちます。
 特技を集めることが、チームの力になるのです。 【「不得意なこと」でなく、「得意なこと」で考えよう。】 (「まえがき」から) |