【「お疲れ様でした」と言った後にも、まだまだ仕事をしている人がいる。】
「お疲れ様」という言葉には、落とし穴があります。
「お疲れ様でした」をどういう気持ちで言っているかということが、
大事なのです。
「これで終わりましたね」という気持ちで言ってはいけないのです。
「お疲れ様でした」と言っても、まだその後の作業はいっぱいあるのです。
自分の仕事は終わっても、ほかの人の仕事は、続いているのです。
「お先に失礼します」という気持ちでないといけないのです。
共同作業をしている中で、自分がしているところが
すべてではないという意識を常に持っておくことです。
そうしないと、傲慢になってしまう。
「お疲れ様でした」と言った時点で、自分と一緒に、
みんなが同時に終わっている気持ちにどうしてもなってしまう。
打ち上げで全部の作業が終わったという気持ちになってしまいがちだけれども、
決してそんなことはないのです。
打ち上げが終わった後でも、まだまだ仕事を続ける人がいるのです。
まだまだ帰れない人がいることを忘れないようにしましょう。
(「まえがき」から)
※この本は、1997年12月に、ダイヤモンド社から刊行された
同じタイトルの単行本を文庫化したものです。
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