竹村さんがすごいのは、経済に関してだけではありません。
「竹村健一さん」という人のライフスタイル自体が空前絶後で、斬新なのです。
竹村さんは、私が大学生のときに、いちばん集中して読んだ人でした。
竹村さんの本を全部、読もうと思って、大学の生協に注文して読んでいました。
当時、『竹村健一になれる』という新刊本を見つけました。
「なれる」と書いてあって、オビがズレているのを直すと、
下に「か」と小さく書いてありました。
自由気ままに、好きなことだけやった、とおっしゃっています。
でも、自由にやっていくためには、
当然、払わなければいけないコストがたくさんあります。
好きなことを言うと、それに反発を受けます。
好きなことをやってみたら反発されて、そこでやめてしまう人はたくさんいます。
出る杭になったら、当然、たたかれることを感じていながら、
そのフォローの仕方がわからないのです。
竹村さんは、そのフォローの仕方を天性として持っているのです。
(「まえがき」から) |