この本は、3人のために書きました。
(1)オーディションを受ける、モデル・タレント・役者さん。
(2)就職試験を受けたり、得意先にプレゼンテーションをするビジネスマン。
(3)初めて会った人に、好印象を持ってもらいたいすべての人。
僕は、博報堂のCMプランナー時代に、
たくさんのオーディションをしました。
オーディションでは、多くの人を落として、
通すのはたった1人です。
冷静に考えたら、こんなに心苦しい仕事はありません。
僕も、最初のうちは心苦しかった。
でも、だんだん平気になってきました。
合わない人を通したら、
その人の人生を変えてしまう、
と気づいたからです。
向いてない仕事にムリヤリ引きずり込んでしまっては、
その人の人生をねじ曲げることになります。
若い人は、自分には才能があるか、ないのか、を心配します。
しかし、世の中で必要なのは才能ではありません。
それぞれのキャラクターです。
あなたのキャラクターと仕事のキャラクターがマッチすることが大切なのです。
才能を磨く努力ではなく、
キャラクターを磨く努力をすればいいのです。
オーディションで決めるのは、
合否ではありません。
パズルのように、
ここに合うピースはないかと一生懸命探しているのです。
必死なのは、受けにきている人だけではないのです。
(「まえがき」から)
第1章●オーディションのキモは、マナーだ。
第2章●落ちてもくじけない人が、通る。
第3章●オーディションを、受けているうちは上り坂だ。
第4章●人生は、オーディションの連続だ。
第5章●これだけのことで、オーディションにグッと強くなる。
(「目次」から) |