【電話を店長さんが取る店は、サービスがいい。】
お客様を逃してしまったり、クレームがこじれるのは、
電話でのトラブルが多いようです。
しかし、店長さん自身が電話を取る店では、
そういうことがほとんどありません。
電話もトイレ掃除と同じように、最も新人君がやらされる仕事です。
電話は、見えないお客様と対峙するから、
直に接客するより、よけいに難しいのです。
目の前のお客様なら、ムッとしたらすぐにわかります。
でも電話では、ムッとしているかどうかわかりません。
言葉の一つひとつの間違いが増幅されるから、
ちょっとした失敗が大きな失敗になってしまう可能性があります。
これは、店長さんが電話をおろそかにしているということです。
新人君には常連のお客様かどうかわかりません。
常連のお客様と初めて来たお客様とに、同じ対応をしてしまいます。
店長さんは店の奥にいたり、ひどい時はバックヤードにこもっています。
ゴルフ場でも同様で、フロントに一番経験の浅い子を置くものだから、
常連のお客様に、「失礼ですが、お名前は?」などと言ってしまいます。
これで、ブチ切れてしまうお客様がたくさんいます。
ちゃんとしているお店は、店長さんが一番外にいます。
店長さんが立つ位置は奥ではなく、最前線です。
電話応対にとても長けていて、感じのいい新人君でも、
「失礼ですが、もう一度お名前を」と言った時点で、すべては崩れてしまうのです。
サッカーと同じで、フォワード・司令塔・ディフェンダーの配置を
間違えないことが大切なのです。
【店長さん自ら、電話をとろう。】
(「まえがき」から)
まえがき 電話を店長さんが取る店は、サービスがいい。
●第1章 サービス上手な店長さんは、演出家だ。
●第2章 店長さんは、クレームから信頼をつかもう。
●第3章 店長さんが掃除をするお店が、流行る。
●第4章 こだわりのある店長さんが、ブランドをつくる。
●第5章 これからはコンシェルジュを、進化させよう。
あとがき 好きなお店は「近くに」感じる。
(「目次」から) |