【厳しいことを言ってくれる人をそばに置く。】
「なんでこの人は、仕事をするうえで、こんな基本的なことができないんだろう」
という人に会うことがあります。
そのとき僕は、かわいそうになと思います。
プロとは何かということを、この人たちは教わっていないからです。
電話のアポイントメントやファックスのやりとり、話しているときのやりとり、
ディテールのところですごく差がつきます。
その差は何なのか?
それは、厳しい人に出会うか出会わないかです。
自分に対して厳しいことを言ってくれる人に出会った人と、
出会わなかった人とで大きな差がつきます。
これは、半分はその人の運だと思います。
厳しいことを自分に対して言ってくれる人に出会えなかった人は運が悪かった。
出会えた人は運がいいのです。
ところが、もう半分は厳しい人を見つけることができなかった本人の責任です。
厳しい人にしがみついていくことができなかった本人のせいなのです。
結局、入社して20〜30代の間に自分に対して
厳しいことを言ってくれる人に出会えなかった人は、一生ダメです。
仕事なんてこんなものと思い込んでしまう。
自分の目標ラインが下がってしまうと、
人間はそれ以上のことを達成することはできません。
だから、最初の目標設定はできるだけ高くしないとダメです。
そのためには、できるだけ厳しい人を見つけて、
いなかったらなんとか見つけてしがみついていく。
見つけなければいけないのは、上司ではありません。
大事なのは、自分の師匠をどう見つけていくかということです。
【自分の師匠を見つけよう。】
(この本から)
●第1章 仕事意識を改革する12のヒント
●第2章 「できる人」になるための13のヒント
●第3章 上司とよい関係をつくるための9つのヒント
●第4章 人とよい関係を結ぶための11のヒント
●第5章 「できる管理職」になる7つのヒント
●第6章 成功のチャンスをつかむための7つのヒント
(目次から)
※この本は、1995年12月にPHP研究所から刊行された
『入社3年目までに勝負がつく77の法則』から
抜粋、再編集したものです。
|