【1冊目の本ができあがった時、思わず、手を合わせて、拝んだ。】
1冊目の本が出るまでが、いちばん大変です。
私の場合は、作家を意識して志してから、10年かかりました。
1冊目の本が、できあがってきた時は、手を合わせて拝みました。
涙が出ました。
書き始めてからのすべてのイヤなことが、消えてなくなりました。
私は、いまだに、本ができあがると、手を合わせて拝みます。
まるで自分の子供が産まれたように、じんとくるものがあります。
これが、次の本を書かせるエネルギーになるのです。
(この本から)
※この本は、1996年9月に、ダイヤモンド社から刊行された
同じタイトルの本を文庫化したものです。
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