【この本は、3人のために書きました。】
【1】オーディションを受ける、モデル、タレント、役者さん。
【2】就職試験を受けたり、得意先にプレゼンテーションをするビジネスマン。
【3】初めて会った人に、好印象を持ってもらいたいすべての人。
【オーディションの審査員は、キャラクターを見ている。】
僕は、博報堂のCMプランナー時代に、たくさんのオーディションをしました。
オーディションでは、多くの人を落として、通すのはたった1人です。
冷静に考えたら、こんなに心苦しい仕事はありません。
僕も、最初のうちは心苦しかった。
でも、だんだん平気になってきました。
合わない人を通したりしたら、その人の人生を変えてしまう、と気づいたからです。
審査員の側から言えば、オーディションに通すことこそリスクを伴います。
自分のリスクではなくて、相手のリスクです。
相手の人生を変えることになるからです。
オーディションに落とすのは、むしろ愛情です。
本当は、相手の人生など考えずに通してしまうほうが楽です。
通った人は喜びます。
しかし、その人が本当は別の仕事のほうが向いていたら、
その可能性をつぶすことになります。
会社の面接も、新卒、中途採用にかかわらず、
志願者のキャラクターと仕事のキャラクターや会社のキャラクターが
合っているかどうかに重点を置いています。
その人に才能があるかどうかは見ていません。
若い人は、自分には才能があるのか、ないのか、を心配します。
しかし、世の中で必要なのは才能ではありません。
それぞれのキャラクターです。
あなたのキャラクターと仕事のキャラクターがマッチすることが大切なのです。
【あわないオーディションには、通らないように気をつけよう。】
(「まえがき」から)
まえがき オーディションの審査員は、キャラクターを見ている。
●第1章 オーディションのキモは、マナーだ。
●第2章 落ちてもくじけない人が、通る。
●第3章 オーディションを、受けてるうちは上り坂だ。
●第4章 人生は、オーディションの連続だ。
●第5章 これだけのことで、オーディションにグッと強くなる。
あとがき 小さな仕事が、大きな仕事のオーディションになる。
(「目次」から)
*この本は、2002年6月にPHP研究所から刊行された
『人生は、オーディションの連続だ。』を改題、文庫化したものです。
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