【花を受け取る時は、どこを見ているか。】
玄関のチャイムがピンポンと鳴り、
「お花のお届けモノです」と言って花束が渡された時に、
あなたはどこを見ていますか。
この時、人間に興味のない人は、
「ハンコください」と言われたら、伝票しか見ていません。
これでは出会えません。
1つは、まず花を持ってきてくれた人を見ることです。
人間に興味のある人は、まず持ってきた人を見ます。
いつものお花屋さんだなとわかったら、
「ああ、いつもありがとう」と言って、次に渡された花を見ます。
その後、サインをして、また相手を見ます。
これが、通常、人と出会うことの好きな人の目線の流れです。
人と出会うのが嫌いな人は、人間から目をそらしています。
家までお花を届けにきたお花屋さんの側の気持ちになってみてください。
花束を渡して、ハンコを押してもらって、「はいどうも」と言われたら、
口では「ありがとうございました」と言って帰っても、うれしくありません。
これでは何を渡しても一緒です。
花束を渡されたら、届けてくれた人とその花束を見ることです。
立ち話で長話をしてもいいのです。
人と出会うのが好きな人は、そういう時に、ちゃんとやりとりができます。
相手の顔を見て、相手がつくってきてくれたものを見るから、
初めてその話ができるわけです。
プロセスはまったく同じでも、一緒にいろいろな話をして、
いろいろなことも教えてもらえて、相手の名前も覚えることができます。
これが出会いです。
ただ事務的にやったら、出会いなんて何もありません。
どんなにたくさんの人と出会っていても、出会いは何も生まれないのです。
【プレゼントしてくれた人の顔を見よう。】
(「まえがき」から)
まえがき 花を受け取る時は、どこを見ているか。
●第1章 小さな出会いを大事にする人、しない人。
●第2章 出会いを大事にする名刺とのつきあい方。
●第3章 思いやりを持てる人、持てない人。
●第4章 出会いを大事にする人が、成功する。
●第5章 出会いが、人生を豊かにしてくれる。
あとがき 人と出会うのが、一番元気が出る。
(「目次」から)
※この本は、98年12月にダイヤモンド社から刊行された単行本を
文庫化したものです。 |