【目立たないと、覚えてもらえない。】
「ヒンシュクを買う」とは、「目立つ」ことです。
「あの人はヒンシュクモノだよね」と言われる人は、
だいたい目立つ人です。
これからの時代は、目立たないと成功できません。
目立ち方は、いい意味でも、悪い意味でもいいのです。
成功できるかできないかの分かれ目は、
目立つか目立たないかです。
しかし、目立つだけではダメです。
そのあとの、フォローが必要です。
自分は目立たないようにしているから誰にも迷惑をかけていないはずだ、
という意識が芽生えると、フォローを忘れます。
どんな人でも、どんな清廉潔白な立派な人でも、
誰かに支えられて生きています。
「迷惑をかけている」と言う人は、
常に「私は人に迷惑をかけている」という意識がある。
ところが、「迷惑をかけていない」と言う人は、
「オレはこんなに迷惑をかけないで生きているのに」という
間違った正義感を持ってしまいます。
こういう人は最も迷惑な存在になっていくのです。
世間は、迷惑をかけていることに気づいている人を
受け入れるのです。
日本人は今まで、いかに目立たないようにするかという教育を
ずっと受けてきました。
でもこれからは、お客様から支持を得るためには、
とにかく目立っていくことが必要です。
そうでないと、お客様にも覚えてもらえないし、
印象にも残りません。
レストランも、「このお店は目立つよね」という印象を
与えて初めて、覚えてもらえます。
料理を出して、「おいしかったものは何ですか」と聞いて、
「全部」という答えが返ってきたら、目立つ料理がなかったと考えることです。
ほかの料理がどんなにまずくても、これだけは、というおいしいものがあれば、
その料理が突出して、多くの人から感動と驚きをもって迎えられます。
そうなって初めて、あなたのレストラン、あなたのビジネス、
あなたの人生は、成功するのです。
【目立とう。】
(「まえがき」から)
まえがき 目立たないと、覚えてもらえない。
●第1章 正しいヒンシュクの買い方。
●第2章 ヒンシュクモノが、時代を変える。
●第3章 ヒンシュクモノが、成功する。
●第4章 ヒンシュクモノが、夢を実現する。
あとがき ヒンシュクを買う人は、ムリに人に合わせない。
(「目次」から)
※この本は、2001年2月にTBSブリタニカから刊行された
『顰蹙のススメ』を改題、文庫化したものです。
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