【神様は、「困った人」の姿をして現れる。】
価値観の違っている人は、「困った人」に感じられます。
「困った人」は、時として「異形(いぎょう)の人」なのです。
神木と呼ばれる樹があります。
神木には、2通りあります。
1つは、神社の境内にある古木のこと。
もう1つは、山にあって、不思議な形をした木のことです。
日本人は、盆栽に見られるように、
不思議な形をした木を尊重してきました。
「峰の三股、谷の二股の木」が神木と呼ばれます。
神様は、神木を伝って、天から降りてくると考えられています。
「困った人」は、神木のような存在です。
「困った人」は、普通の人とは違います。
価値観が違うために、まわりの人からは
「困った人」扱いをされてしまいます。
実は「困った人」にこそ、神様が宿っているのです。
人は「困った人」を通して、神様に出会うことができるのです。
神様は「困った人」に姿を変えて、私たちの目の前に現れるのです。
「困った人」こそ、神様なのです。
またまた困った人なんかに化けて、と笑って迎えればいいのです。
「困った人」には、神様のつもりで、接すればいいのです。
(「まえがき」から)
※この本は、1998年4月にダイヤモンド社から刊行された
単行本「なぜあの人は困った人とつきあえるのか」を改題、
文庫化したものです。
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